参考にしたカップ資料の話をまとめました。
ひとまず5話分までまとめてあります。
そのままというわけではありませんが、元となる資料を連想するような作画にしていただいています。
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■cup1
カップは二種類の資料を書き起こして貰いました。
物語の始まり、ということで何かないかと探し、景徳鎮のものはどうかなぁとモデルにしました。
手前は薄くガッチリした作りで絵も綺麗です。大分気に入ってます。
奥は普段使いによさそうな手頃なもの。やや厚みがあります。
なんとも愛着の湧く風貌の奴です。
手頃で、絵にしたときのデザインが派手だったり、分かりやすかったりするものをモデルに選ぶようにしています。
■cup2
モデルとなったのは、手前がイッタラ、奥がイリーです。
イリーについては、エスプレッソといえはイタリア、イタリアといえばイリー、という単純な連想からモデルに使用しました。
イッタラはデザインが個性的で可愛らしく、ゲストキャラの小さい女子高生のイメージに合うと思いました。
持ってみると、イリーはその大きさに反してズッシリしています。
ソーサーまでズッシリ。
比べてイッタラは軽くコンパクトです。
ともに赤いワンポイントというのも作画にするのにベタ処理が入るので映えるかなと思いました。
■cup4
手前からマイセン、左にボダム、右は雑貨屋で見つけたマグカップ、奥は骨董屋で見つけた湯飲み、をモデルとして使用しています。
マイセンのブルーオニオンは作中でサラリーマンが持つカップのモデルです。
彼は、形から入り分かりやすいものを好む性格にしようと思い、西洋磁器の始まりで歴史もあり知名度もあるマイセンを選びそうなタイプだな、と考えて参考資料にしました。
ボダムは見た目がお洒落で女性が好みそうなグラスなのと、熱いものをいれてもそのまま持てる使いやすさとで選びました。
作中で使っているのは強面のキャラクターですが、彼は甘党で女性の好むような甘いコーヒーを飲む設定にしてあります。
雑貨屋で見つけたマグカップは、使うキャラクターがポッチャリと丸いフォルムのため、同じく丸いものが合いそうだと思いました。
骨董屋で見つけた湯飲み茶碗は、持つキャラクターが何やら一家言ありそうな中年男性にしてあります。
器の歴史などに詳しくても、あえて使い心地の良い無銘の渋いものを好むだろう、ということで資料にしました。
この中で一番安かったカップです。
彼らは常連客という設定のため、カップとともにまた出てくるかもしれません。
■cup5
モデルはティーカップとマグです。
マグは家にあったものを、ティーカップはロイヤルアルバートを参考に使いました。
話中ではカフェオレを扱っているし、ここはカフェオレボウルかなぁ、とも考えたのですが、
決められた形に拘る女性に、ティーカップでコーヒーを飲ませるのも面白いかなぁ、とロイヤルアルバートを参考にしました。
ロイヤルアルバートは、モントローズシェイプという「紅茶を旨く飲むための形」を採用しているそうです。
見た目の華やかさも女性らしく、とても絵になるカップだと思います。
以降の話でモデルにしたカップも、また話ができたらと思います。